本科73期、理工学研究科、総合安全保障研究科各課程入校式参列
2025.04.20
令和7年4月5日(土)、本科第73期生、理工学研究科前期課程第64期学生、理工学研究科後期課程第25期学生、総合安全保障研究科前期課程第29期学生及び総合安全保障研究科後期課程第17期学生等の入校式が挙行され、丸茂吉成同窓会長が招待を受けて参列しました。
晴天に恵まれ、穏やかな気候とちょうど満開を迎えた桜花の下、多くの新入生のご父兄及び来賓も参列する中、祝賀ムードに包まれつつも防衛大学校らしい厳粛な入校式、入校式記念観閲式及び午餐会が催され、そのすべてに丸茂同窓会長が参列しました。
入校式は、10時の本田太郎防衛副大臣の臨場、防衛大学校儀仗隊による栄誉礼で始まり、国歌斉唱、任命・宣誓・申告に続いて、学校長式辞、防衛副大臣訓示、統合幕僚副長による来賓代表祝辞と進められました。
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入 校 式
久保学校長の式辞では、留学生を含むすべての新入生に対するお祝いの言葉と、本田副大臣をはじめとする多くの来賓の方々や新入生のご家族に対するお礼の言葉が述べられました。また、新入生に対し『広く学ぶこと』『人間を磨くこと』『広い視野を持つこと』に留意して精進するとともに、一生の友人を得て、防衛大学校でしか得られない充実し、かつ楽しい学生生活を送ることを要望されました。
次に、本田防衛副大臣の訓示が行われ、新入生には不安や緊張感があると思うが、自衛官は国民の生命と財産、世界の平和を守る誇りある職業であり、その使命と任務に応える人材となるため防衛大学校での生活の中で仲間と協力し合い、切磋琢磨するよう激励されました。また、久保学校長をはじめとする学校職員の熱意ある教育、指導の下、大いに学び、将来、自衛隊の任務に立派に貢献することを要望されました。
最後に、松永統合幕僚副長が「現在の国際社会は分断と対立が深まっており、今年は戦後80年の節目の年である。我々や我々からバトンを引き継ぐ諸君の世代は抑止力を強化していく責務を負う。Volatility(変動性)、Uncertainly(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)のVUCA時代に必要なのは、将来予測が困難な時代においても、先を見通した戦略と周囲を牽引していくリーダーシップの2つである。このため、諸君には、防衛大学校時代にM・V・P、すなわち、Mission(使命感)、Vision(構想力)、Passion(情熱)という3つのリーダーシップの要素を磨いてもらいたい。」と吉田統合幕僚長の祝辞を代読しました。
その後陸上競技場で、久保学校長を観閲官として入校式記念観閲式が行われました。前述のとおり穏やかな晴天であったため、詰めかけた新入生のご父兄は他の学校では見ることのできない観閲式の様子や、卒業生の操縦による祝賀飛行を見ることができ、感慨もひとしおだったに違いありません。
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観 閲 式
学生食堂で新入生とご家族主体で行われた午餐会では、前二つの式典とは打って変わった和やかな雰囲気の中、久保学校長からは「親御さんはどうかご子息を連れて帰らないでください。」という冗談とも本気ともとれぬご挨拶があったのち、会食へと進みました。
食事後、丸茂同窓会長が壇上に立たれ、「今は近くにいる数名の同期生と、指導官、先輩しか知った人がいないかもしれないが、4年間を通じてここにいるすべての同期生との絆を築き上げてほしい。それがその後の自衛官人生でのかけがえのない財産となります。」とのお祝いの言葉を述べられ、万歳を三唱して会を締めくくられました。
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午 餐 会
行事には、驚くほど多くの新入生のご家族がお見えになっており、学校職員によると年々その数が増えているとのこと(最近はそれ以外の学校行事:カッター競技会や断郊競技会等にも、ご父兄が応援に駆け付けるとのこと)。ご家族にとってもより親しみやすい学校・組織へと変貌を遂げていることが実感できる行事参加でありました。
(同窓会事務局入校式担当 33期空 阿蘇晋一 記)