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同窓生は今

今人生、男盛り(23期ーその1)

2018.01.19

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   陸23期 岩田 清文


 平成28年7月に退官して約1年、OBとして新たな道を歩き始めた者に投稿依頼がありました。聞くところによれば退官後、特徴的な道を歩んでいる方々に執筆をしていただいているとのことで、特徴はおろか実績もない身として当初は辞退したものの、期生会長の強い要請を受け、筆を執ることとしました。

1 OBとしての基本とは
  現役当時、後輩達に対し「死に様は生き様、悔いのない生き方をしろ」、などと偉そうに言ってきました
 が、いざ退官をし、OBとしてどのような生き様をすべきか、自身いろいろと思いを巡らす日々が続いてい
 ます。
  防大を含めると41年間、まさに人生の大半、それも最も意気盛んかつ活動的な時代から男盛りの時代に
 至るまで、人生の価値を意義付ける年月を自衛隊に世話になった身としては、単なる感謝のみならず何か恩
 返しをすべきとの思いを強くしています。
  OBとしての基本の第一は「最低限、現役に迷惑をかけない」、第二に「可能な限り現役を激励、支援す
 る」、そして第三は「できれば現役ではできない、それも役にたつ事をやる」と考えていますが、第一、第
 二は当然のこととしておろそかにならないようにするものの、特に第三の基本をいかに実践するかが、恩返
 しの意味からも重要と認識しています。

2 現役ではできない、役に立つこととは
  現役ではできない最も大きな分野は、やはり立場を踏まえた現役自衛官としての発言の分野だと思いま
 す。これはOBになったからと言って積極的に何でも発言をすべきということではなく、また現役時代それ
 なりの職務にあった者は、当然ながら退官後も発言は熟慮すべきと考えていますが、防衛問題に関わる政治
 的な決定過程において、自衛隊員の立場からの思考が欠如或いは軽視され、かつ現役の立場では発言し難い
 場合には、その視点で物申せるのはOBでしかないと思っています。
  また、国防に関わる施策の推進における現役の考えを、様々な視点から後押しするのもOBの役割と考え
 ています。
  幸いこの1年、これまで会えなかった方々に会え、行けなかった「場」に行けるようになり、交流の幅が
 大きく拡大しています。
  「縁尋機妙 多逢聖因 (えんじんきみょう たほうしょういん)」と安岡正篤師が言われるように、良い
 縁がさらに良い縁を尋ねて発展してゆく様は誠に妙なるものがあり、いい人に交わっていると自然と良い結
 果に恵まれる、との実感があります。人はできるだけいい機会、いい場所、いい人、いい書物に会うことに
 努力すべきと思いますが、まさにOBとして得られた時間、幅を最大限に活用して自らを練磨し続けるとと
 もに、積極的に 防衛思想、防衛政策の普及、及び理解、協力の促進に努めて行く所存です。
  この際、重要なのはOBの独りよがり、或いは時代遅れの考えに固執することなく、現役の考えをよく理
 解し、これをサポートすることを忘れてはならないということと思います。このためにも、継続的に現役の
 考えや思いを掌握しておくとともに、情勢の変化に遅れることのないよう勉強を怠らないことが重要と認識
 しています。
  交流の幅は国内のみならず国外も重要と思います。機会にも恵まれこの1年間で2度渡米して日米同盟の
 在り方を議論することができましたが、この場においても、現役ではなかなか発言が難しい、いわゆる本音
 の議論を交えることができたと思っています。退官将官同士においては、あらゆる視点から、一歩も二歩も
 踏み込んだ、時には互いの真意を真剣に確認し合う厳しい場面もあってしかるべきであり、事実このような
 議論ができたところであります。まさにトラック1協議(政府間)をトラック2協議(民間)において補完する
 意義も確認したところであり、今後も積極的に参画していく所存です。
  防衛産業の一企業に入社してそろそろ1年になろうとしていますが、企業人としての立場を保持しながら
 も、上記の様な視点を忘れず、後輩のために如何にして役に立つかを学びながら実践していきたいと考えて
 います。

    1-1Iwata.jpg

3 盛りを維持するためには
  現役の最終コーナーにおいて抑制していたゴルフを退官後再開し、趣味といえるレベルになるように楽し
 んでいますが、先日あるコンペで防大1期生の大先輩と一緒にプレーさせて頂きました。齢83歳、凛と背
 筋を伸ばし、18ホール全てを軽やかに歩きながら、時には小走りでプレーされる姿に、私も80歳を超え
 てもかくありたいと思った次第でした。
  その先輩曰く「歳をとるという事は、衰えいくスピードをいかに遅らせるか、そしてそのためには鍛える
 ことだ。頭と体の両方を鍛え続けることが重要だ」との教えを受け、後輩の役に立つための勉強を怠らず、
 常に頭に刺激を与えながら、趣味のゴルフとスポーツジム通いで体を鍛え続けて行こうと意を強くしている
 ところです。
  そうです。男盛りはまだ終わっておらず、また終わらせてもならず、新たな道における生き様を実践して
 いきながら、自らを鍛えつつ男盛りを持続させて行きたいと思っています。

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