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報告

隅田川ボート記念碑除幕行事に参加して

2016.09.09

平成28年9月3日、まだ残暑の厳しい土曜日、墨田川ボート記念碑建立の除幕式

及び関連行事が行われました。防衛大学校艇友会からは、矢島先輩、萩理事と私平木

が参加しました。場所は、東武浅草駅から吾妻橋を渡りアサヒビール、墨田区役所を

右手に見ながら歩くこと数分、隅田川沿いの道、右脇に明治天皇海軍漕艇天覧玉座跡

と並んだところです。

式典は、隅田川ボート記念碑建設委員会会長 半藤一利氏、墨田区長 山本氏、日

本ボート協会理事長及び国土交通省課長の4名により除幕がなされ、続いて半藤会長

、山本墨田区長から祝辞が述べられました。その後、墨田区へ記念碑の寄付及び墨田

区から建設委員会への感謝状贈呈が粛々と行われました。この行事に集まって来られ

た協賛団体の代表者(各大学のOB等250名程度)は、照りつける日差しに汗をか

きながらも、感慨ひとしおといった様子で拍手喝采でした。

除幕式が終わってから、墨田区役所内のリバーサイドホールへ移動し講演会を拝聴

しました。講演会では、柳内 龍二氏(早稲田大OB)が「隅田川の汚染と浄化の歴

史」と題して、若かりし大学生の頃、隅田川でボートを漕いでいた当時から徐々に隅

田川が汚染されて今に至るまでを、水質等を分析した結果を踏まえて分かりやすく説

明されました。また、次いで半藤 一利氏(東大OB)が「墨田川とボート・向島の

生活史」と題して、氏が向島に生まれ浦和中学時代にボートと出会い、東大時代には

合宿所に寝泊まりして隅田川でボートと共に青春を過ごしたこと等をいろんなエピソ

ードを交えて語られました。印象に残っている言葉は、「ボートを通じて一生の友を

得ることができた。」です。今も昔もボートの縁は素晴らしいものだと感じさせられ

ました。

講演会の後で交歓会があり、締めは「昔から歌い続いられているボートの歌・・・

春は、春は、桜咲く向島 ヤッコラセー ヤッコラセー オールもつ手に花が散る 

花が散る 」を参加者全員で高らかに歌いました。その時は、時代、学校を越えて皆

が一体となったような不思議な感覚でした。

この行事を通じて、日本のボートの歴史が隅田川から始まったこと、当時、隅田川

で大学のボート部がボートの発展に大きく貢献したこと等を知ることが出来ました。

そして、今もなおボートを愛してやまない人たちがこれほどいることに感動を覚えま

した。

皆さんも浅草へ行く機会があれば、ちょっと立ち寄ってボートの歴史を振り返って

みてはいかがでしょうか。

なお、石碑の裏面に防衛大学校艇友会の名前が彫りこまれています。

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艇友会監事 平木剛治

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