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同窓生は今

第61期生に聞く(その4)

2018.01.18

              「幹部候補生学校卒業にあたって」顔写真 (工藤候補生・空).JPG

   航空自衛隊幹部候補生学校
   1中隊1区隊
   幹部候補生空曹長  工藤 将人

 全国の諸先輩方及び同期生の諸官におかれましては、日々の任務にご活躍のこととお慶び申し上げます。航
空自衛隊幹部候補生第107期一般幹部候補生防大課程に入校中の防衛大学校本科第61期卒業生を代表し
て、工藤候補生がご挨拶申し上げます。
 3月に防衛大学校を卒業したのも束の間、直に幹部候補生学校の卒業を迎えようとしております。幹部候補
生学校に入校してから早くも約半年が過ぎました。半年前、航空自衛官として何もわからないまま奈良の地に
到着した時は不安で一杯でありましたが、区隊長、助教及び基幹隊員の熱意ある指導により、今では幹部候補
生として充実した日々を過ごしております。幹部候補生学校では「自ら考え、判断し、行動する航空士官」の
教育理念を胸に勉学、訓練に励んでおります。現在、我が国を取り巻く安全保障環境は不安定であり、このよ
うな時代に幹部自衛官として自衛隊の中枢を担うことになる私たちには、正に自ら考え判断し行動することが
求められます。したがって、その基盤を築けるように一日一日を無駄にすることなく尽力しています。また、
このように課程期間に臨めるのは、区隊長、助教及び基幹隊員の方々からのご支援あってのことであり、その
感謝を忘れることなく立派な幹部自衛官になることで恩返しできるように心がけております。
 今回「小原台だより」へ寄稿するにあたり、以下の2点を述べさせていただきます。1点目は「幹部候補生
学校で学び感じたこと及び部隊で勤務するにあたりその意気込み」であり、2点目は「防衛大学校在学中の後
輩諸官への一言」です。
 まず、幹部候補生学校で学び感じたこと及び部隊で勤務するにあたりその意気込みについてです。幹部候補
生学校では教育理念でもあるように、自ら考え判断し、行動することが求められます。つまり、何事において
も論理的な思考が欠かせないということです。そこで私が学び感じたことは、物事を考えるうえで主観的にな
ってはいけないということです。物事を考えるうえで、大半の人間は主観的になりがちです。しかしながら、
自分の考えに固執していては思考が偏ったものになってしまいます。したがって、色々な人の考えも織り交ぜ
ながら大局的に考えることの重要性を、身をもって学びました。また、一人では解決できないことも仲間と一
緒であれば解決できます。幹部候補生学校では同期とともに悩み考え様々な困難を乗り越えてきました。この
ように同期と支えあい力を合わせることで身をもって同期の大切さを感じました。幹部候補生学校を卒業する
と、その同期とは離れ離れになり部隊で勤務することになります。そこでは、幹部自衛官としてより高度な問
題に直面し、さらに考える機会が増えると思います。しかしながらそこには幹部候補生学校のように同期がい
るわけではありません。そういう時こそ、幹部自衛官として威張るのでなく、部隊を熟知しているベテランの
部下隊員や先輩方から素直に教えを乞うて、自分の思考の糧とし、幹部候補生学校で学んだ論理的な思考をも
って乗り越えていきたいと思います。
 次に、防衛大学校在学中の後輩諸官への一言です。防衛大学校では、陸、海空それぞれの要員と共に生活を
しています。しかしながら、防衛大学校を卒業すると、幹部候補生学校では自分の要員の同期としばらく生活
することになりますが、普段当たり前のように共に生活していた他の要員とは離れ離れになります。幹部候補
生学校を卒業すると、自分と同じ要員であっても離れ離れになります。次に会うときは、十数年後になるかも
しれません。したがって、防衛大学校では、同期との関係を大切にしてください。ささいな会話でも構いませ
ん。コミュニケーションを大切にしてください。積極的に交流してください。かくいう私は人見知りであり、
防衛大学校在学中は特に他大隊や他要員とは積極的に交流しませんでした。しかしながら、今後の自衛隊では
統合運用がさらに重要視されることになると思います。したがって、防衛大学校で築いた同期との関係やコミ
ュニケーションは将来の糧になります。そして、将来自分が困ったとき、同期が助けてくれるはずです。私は
今、航空要員であった同期と共に幹部候補生学校で生活していますが、その中には防衛大学校時代に話したこ
とのない同期もいました。しかしながら、幹部候補生学校で関わることで、防衛大学校在学中から話しておけ
ば良かったと思うことが度々ありました。同期とのコミュニケーションは自分の武器になります。防衛大学校
は色々な同期とコミュニケーションをとる上で非常に良い機会であると思います。
 私たち61期は一足先に部隊に行きます。私たち61期一同は後輩諸官と共に勤務できる日を楽しみにして
います。防衛大学校での生活を無駄にするか否かは自分次第です。防衛大学校での生活は一生に一度きりであ
り、二度と戻ってくることはありません。一日一日を大切に生きていきましょう。そして次会うときにお互い
恥ずかしくないよう、共に自分を磨き上げていきましょう。

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   【60km徒歩行進訓練における運用幕僚】           【朝礼風景】

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