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同窓生は今

第59期生に聞く(その4)

2015.12.18

題名:「部隊での活躍を前に新進気鋭の意気込み」mawatari.jpg
 海上自衛隊幹部候補生学校 
 候補生 馬渡 淳司

 全国の先輩方、同期生、後輩の皆様、日々の任務においてご活躍のことと存じます。この度は「小原台だより」の紙上をお借りして、海上自衛隊幹部候補生学校を代表し、馬渡候補生が挨拶申しげます。防衛大学校を卒業し、この候補生学校に入校して以来、早くも半年が経ち ました。現在、我々は幹部自衛官としての資質を養うとともにそのために必要な基礎的知識及び技能を修得するために日々邁進しております。今回は「部隊での活躍を前に新進気鋭の意気込み」という題をいただきましたので、ここに入校して半年間過ごした中で考えたことを踏まえての意気込み、そして後輩の皆様に対し、エールを差し上げたいと思います。
 ここでの生活は防大時代に過ごしたものとは一変し、限られた時間の中で多くの所作を行わなくてはならず、「総員起床」から「消灯」まで一瞬の気の緩みも許すことができない日々であります。また、時代の変遷とともにここでの指導要領も見直され、指導についても変化しています。現在の指導は理不尽と呼ばれるものはほとんどなく、合理的な指導であり、また我々が行う全ての事項について詳細に規則が定められています。
 この学校では多くの行事があり、4月の入校後の古鷹山登山、7月には8マイル遠泳及び水泳競技会、8月には各部隊実習、9月には幕営訓練があり、そして先日、野外戦闘訓練を行ってきました。遠泳や陸戦では身体的にも精神的にも苦しい場面が多々あり、その時に支えてくれたのは同期でした。志を同じくして、同じ屋根の下で寝食をともに行い、互いの価値を認め合える同期の存在が今の自分を形作っていると考えています。
 また他の候補生学校と違う点で言えば、この学校では我々のような一般幹部候補生と呼ばれる学生の他に部内課程、飛行幹部候補生。幹部予定者、公募幹部課程、医科歯科幹部候補生課程と多くの課程の学生が存在していることです。他の候補生学校にも同じシステムがあり、このように多くの課程の学生が混在することに差異はありませんが、ここでは我々と他の課程の学生が密接に関わり合っていることが独特であります。候校内の生活及び規則について全ての課程の学生で問題提起、そして解決策を考えています。また、我々より部隊で多くの経験を積んだ方とお話する機会も多々あるので、自分の将来について改めて考え、物事を多方面から見ることができるきっかけとなります。
現在、国会では安保法制に関して改正が決定され、施行に向けて様々な動きがあります。そして我々が部隊で勤務する自衛隊の様子は数年前とは全く異なっています。我々の主たる任務は我が国 の平和と独立を守り、国の安全を守るために我が国を防衛すること、つまり国防です。しかし従たる任務としてある国際平和協力活動、周辺事態に際しての諸活動も注目されています。アデン湾における海賊対処や南スーダンにおける支援活動等、我々に対する国民の期待は高まってきています。そして我々はその自衛隊の中核を担う存在になるということです。ここ江田島での教育は幹部自衛官として指揮を執る立場になるものを育成する教育機関として申し分ないと考えます。ここでの心境の変化として「自ら求めて学ぶ」という姿勢を心がけるようになりました。自分を高めるには他人の力ではなく、全て自分の力量によって決定されます。
 最後に後輩の皆に伝えたいことが2点あります 。1点目は「全ての物事に対し自分なりの考えや私案を常に持ってもらいたい」ということです。今はまだ責任を追及する立場ではないから関係ないという考えを持つのではなく、常に自分をあらゆる状況下において物事を考えてもらいたいです。これによりどんな場面に遭遇しても100%の対応をすることは難しいと思いますが、良い結果へと繋がっていくと考えます。
 2点目は「同期を大切にしろ」ということです。防大は陸海空の仲間がともに生活できる貴重な場所だと思います。部隊に配属され、それぞれ進む道は異なってきますが、将来必ず同期と協力する場面があると思います。その時に共に過ごした仲間の存在ほど大きなものはないと考えます。今過ごしている一日一日を大切にしてください。防衛大学校の卒業生として心から皆の活躍を期待しています。
防衛大学校卒業の先輩の皆様方、在校生の諸官な益々の発展を祈念して拙文の結びとさせていただきます。

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